青燐編、黄燎編に比べ、すがすがしいほど順調に覇道極めていって正直びっくりしました。
FE無双風花雪月無双~赤焔編~のベレス/ベレトを仲間にしたルートのプレイ感想になっております。
ネタバレしておりますので未プレイの方はご注意してください。
青燐編、黄燎編のプレイ感想はこちらですのでよければ合わせてどうぞ。
ストーリーの総評について
青燐編では復讐の道を進んでいったディミトリ、
黄燎編では理解者を得られなかったクロード、
というように風花雪月本編では見られなかった新たな級長たちの一面を見ることができたのですが、赤焔編ではエーデルガルトの新たな一面を見ることができず残念でした。
ブレないといえば聞こえは良いですが、青燐編と黄燎編であんなにディミトリとクロードの「別の道」をしっかりはっきりくっきりと見せつけられた後では少しどころかかなり物足りなく思いました…。
特にクロードのあんな苦悩した姿を見た後だとちょっと…。
まあ別の見方をするならば赤焔編ではキャラクターの新しい一面を出すというよりかは、従来のキャラクターの深掘りに力を割いたのかなぁとも思いました。
風花雪月本編ではエーデルガルトルートは他の二つのルートよりも短かった分、キャラクターの掘り下げが浅かったかもしれないので。
ストーリーの大筋としては王道らしく、敵がちょいちょい邪魔してくるけどくじけず最後まで仲間と共に戦ったよ!という従来のFEらしい展開ですっきりまとまっていました。
風花雪月本編では「いきなり平和なフォドラをぶち壊して戦争をおっぱじめた感」が強く私はあまりエーデルガルトに好感を持っていませんでした。
しかし、赤焔編ではそれぞれの陣営が同時にもめ事が起こったためかそれほど「戦争をおっぱじめた感」がなく、冷静な目線?でエーデルガルトを見ることができました。
むしろ無双風花雪月ではなんかエーデルガルトが全面的にマイルド?になっていて、本編だとちょっとわかりにくかったエーデルガルトの魅力が大分ストレートに表現されていたなぁと。
本編だと気難しい猫ちゃんみたいだったのに…。
選択肢外していつも好感度下がってたのに…。
今回なんかモニカという親友に対して声が優しかったり、
猫ちゃんさわって癒やされてたり、
エーデルガルトかわいい!の目白押しでした。
本編よりただのエーデルガルトになれた時間が多かったというか?
心を乱す存在(先生)がいなかったり、自分の覇道をかなり前向きに肯定してくれる存在が増えたり(モニカ)、そしてその覇道の成功の実証例(シェズ)がいるというエーデルガルトにやさしい世界…。
こんなにも精神が安定するところを見られるのもifの世界ならではでしょうか。
青燐編と黄燎編は風花雪月本編をクリアしてからの方が楽しめると思いますが、赤焔編に限っては先にこっちをプレイした方がむしろ風花雪月本編を楽しめる気がします。
敵としてのファーガス神聖王国
赤焔編でも本格的に青獅子学級とぶつかっていきましたね…!!!!
わかっていたことですが本当にプレイしていてつらかったです……つらい…。
黄燎編の訳のわからない侵略でも辛かったのに本格的に戦争になって学級の生徒がどんどんしんでいくのをみて…おおお…おおおお…。
イングリット、アネット、シルヴァン……。
特にアネットなんか吟遊詩人になって出奔した従兄(名前は忘れた)の代わりに紋章があるからという理由で出陣して戦死しましたからね…。
よくも悪くも紋章の力に頼っている王国領は、やはり有事の際に紋章持ちは先陣切って戦いに行かなければならないのですね…。
このアネットが戦死した後の従兄らしき人(名前は覚える気にもならん)が帝国の陣営のたき火付近に居て「戦争は武人の仕事だ」みたいなこと言っていたのをみてほんっっとこいつ!!!!ってなりました。
ヒューくんとペトラの支援内容の「騎士道なんて物語の幻想なのに現実と混同しちゃってプスス」という考え方を聞いたとき、絶対に「ディミトリとエーデルガルトはわかり合えない」ということがわかり、めちゃくちゃに面白かったのと同時になんか悲しくなりました。
風花雪月ってこういう思想の違いを絶妙に表現してきて「人間はわかり合える」という幻想を打ち砕いてくるの本当に上手なんですよね…。
結局満場一致の平和なんてあり得ないということを突きつけてくるというか…。
ゲームシステムとしても金鹿学級と黒鷲学級の生徒が2~3人説得して仲間にできるのに対し、青獅子学級ではアッシュとメルセデス(黄燎編では説得なし)だけなのが、「騎士道」を表現していてなんともいえない気持ちになります。
アッシュは一応どのルートでも説得して仲間にできますが、青燐編以外では全部曇っていていたので説得しないで彼の「騎士道」を守らせたまま戦死させていた方が彼にとっての幸せだったのでは…?と思っちゃいます。
生き残ったことに悩んでいたアッシュに「せっかく命が助かったんだから」という選択肢を選んだら無言でめっちゃにらまれました。
生きるっていうことは…むずかしいね…。
人生を「変えられた」ではなく「変える側」になったエーデルガルト
風花雪月本編が「師」という人物によって人生を変えられたとするのであれば、
赤焔編ではエーデルの覇道によって「シェズ」の人生を変えた側になった、といっていいでしょう。
今までエーデルガルトの覇道に賛同してくれる人はいたけれども、(主としてヒューくん)
覇道によって身近な人に感謝されることは初めてだったのではないでしょうか?
今回陣営に居るモブもかなりいろいろな立場の人がしゃべるので、確かにエーデルガルトの覇道で救われる人も確かに居るということが実感できて面白かったです。
救われた人も居れば、反対に追い詰められた人も居る。
その筆頭が赤焔編裏の主人公フェルディナント・フォン・エーギル!!君です。
赤焔編のフェルディナントは父親の謀反に大いに苦悩し、傷つきながらも希望は捨てずに前向きに成長していってました。
フェルディナントが主人公やん…。と感じられること多数。
専用のムービーまで用意してもらって…。
今回(も?)フェルディナントは父親がエーデルガルトに楯突いたということで爵位を奪われそうになっていましたが、本編よりも自分の父親を直接手にかけなければならないという面でかなりの心理的ハードモードに直面しておりました。
風花雪月本編でも苦労していて髪も切れないほど忙しい思いをしていましたが、今作ではその髪も切れないほど忙しい様子をじっっくり見ることができたのはフェルディナント好きにとっては嬉しかったです。
エーデルガルトの覇道はいずれ身分の差をなくして人材を登用するとのことだったのでいずれこの覇道に反発する貴族も今回のフェルディナント家みたいに憂き目に遭う貴族も出てくるのでしょう。
エーデルガルトの覇道は強く正しい道なのですが、正道過ぎてその道を歩めない者、道をそれてしまった者に対してすごく厳しい世界になりそうです。
余談ですが、共に父親殺しとなってしまったフェルディナントにヒューベルトからの信頼度が上がっていたのは草生えました。
カップリング大好き勢がにこにこしちゃう支援A
赤焔編の支援Aの内容が風花雪月本編の支援A並に恋愛関係を匂わせていて、「お…これは、もしかして…KOI?」などとニヤニヤさせられ、大変に楽しかったです。
他の二つは友情エンドが多かっただけに、赤焔編ではおおいに楽しませてもらいました。ええ。
シェズ周りでは
リンハルト支援Aの「一緒に暮らせないじゃないか」発言、
ドロテア&マヌエラのそれぞれ赤面からの「口説いているかと思った」発言、
ペトラの「あなたに未来を支えてほしい」発言。
シェズ、最大のモテ期。
そして風花雪月本編でも好きな組み合わせだったドロテアとフェルディナントの支援に力が入っていてこちらもにこにこしてしまいました。
ちゃんと支援の進行度によって食事中の会話が変わるのが相変わらずの細やかさというか…。
画像にもあるようにマヌエラとジェラルトという組み合わせも面白いなぁと感心しました。
赤焔編においてのベレス/ベレト先生
助からなさそうな人より助かりそうな人を優先したら「悪魔」と呼ばれた、と落ち込んでいた?先生。
どのルートでも味方からも敵からも過剰に恐れられていることを気にしているので、本当は普通にみんなに接してほしいんだろうなぁ…。ということを実感。
そのほかは特にいつも通り影の薄い活躍ぶりでした。
もうちょっとこう、せっかく3つのルートがあるんだから灰色の悪魔の違う一面が見られるエピソード入れてくれてもよかったんじゃないかな!?
結局最後の最後まで先生を仲間にした恩恵をあまり感じないままゲームが終わってしまいました…。
それでも初回限定版に付録してある資料集に「黒焦の章」というページがあり、ゲームにまだその章は実装されていないことからおそらくDLCがあるんだなぁと!
セイロス教の旗のマークがあったので、今回の訳わからんソティスやエピメニデスあたりのことも触れてくれるんだろうなぁと!
期待して待つことにします。
余談。
先生と言えばエーデルガルト。
師に選んでもらえないショックで「フレスベルグの少女」なる歌ができちゃうほど先生ガチ勢の彼女は、赤焔編では特に絡んでいないのにエーデルガルトは一方的になにか感じている模様。
そう思うならもっと(先生に)からんでいけよぉ!!
一方でシェズ君はジェラルト親父の公認でベレス/ベレトを託せると言ってもらえる模様。
まさかこんなに信頼していてもらえているとは思ってもみませんでした。
ジェラルト仕切りに自分の「死期が近い…。」みたいなこと言ってるけど、真面目にそろそろ自分の身体の限界を感じているんでしょうか?
というかマヌエラのこと嬢ちゃんみたいだと言って断っていたジェラルトがマヌエラより確実に年下であるシトリーと結婚するのって…本当…。
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